これから ずっと 心にとめておけ

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そんなころ

 

できれば 試合に出てみたい 息子が1、2週間の間をおきながら 3回言ってきた

 

選手コースは諦めても こっちはまだ諦めなくていいかも 

 

そんな正しい勘を子供ながらに感じたのだろう

 

うーん・・・ 

 

試合なんかでなくていい でないほうがいい やっぱり そう思った

 

しのごの言って煙に巻こうか

 

でも、

 

これを ごまかしたら 説得したら それは エゴかなと思った

 

テニスをするようになってもらったうえで なおテニスをきらいになってほしくない、という親のエゴかなと思った

 

笑顔や誇りを守るのは親の仕事かもしれない でも 

 

チャレンジしたい その思いを無視するのは正しくないと思った

 

だから 

 

今度の週末 初めてのテニスの試合に 草トーナメントに 息子が出る 

 

だからなんだ それがどうした と思われるのはわかっているけど がんばり屋の息子 負けず嫌いの息子が この世界に足を踏み入れることの意味 その大きさ を思う

 

 だから これからは ジュニアスポーツの親として 競争的な環境に飛び込む息子の 笑顔と誇りを守る そういう日々だ

 

好きな息子が 好きなテニスをしてくれている そんなエゴに応えてくれた息子のために 最低限やるべきことしての宣言

 

そして 息子の笑顔や誇りをぶちこわすかもしれない元凶が ほかでもない俺自身にあるということを 自覚しての宣言

 

だから この言葉を 息子のこれまでを観て思ってきたことを 今の俺に贈る 

 

これからも ずっと 心にとめておけ

 

“I love to watch you play”

 

 

 https://m.youtube.com/watch?v=BqaOdQMB0M8

 

 

キモチに応える

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でも・・・

 

どこか うしろめたさもあった

 

だから 火のついてしまった彼の意欲に 俺がみずから応えることにした

 

コーチがそこまでいうなら とも思った 

 

家から遠いくせにバカ高いコートを なんとか月に2回は2時間おさえての 二人での練習

 

週に一度のグループレッスン

 

週末の砂埃の立つ公園でのボレーボレー

 

二人でテニス動画をみては ゲーム運びやショットの研究  

  

これが せいいっぱい もうそれも一年ちかく

 

ときに できないことに 悔しがる息子

 

そういう気持ちのアップダウンはなおあれど やる気がどうのと言いたくなるようなことはなかった 前向き ひたむき

 

同年代の中でもひときわ小さい体格の問題はあれど かなり微妙な運動センスの問題はあれど やるべきことを理解して やろうとしている 

 

テニスを真剣に楽しんでいる 少しずつ上達もしている  もう安心だ と思った

 

 

きっかけのはじまり

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8歳になったころ 

 

スクールに通って3年が過ぎたころ

 

コーチから声をかけられた

 

そろそろ 一般クラスしかないうちじゃなく 選手コースのあるクラブに移籍させてあげられませんか

 

うーん・・・

 

正直声かけはうれしかったけど スクールを移るのには反対だった 

 

小さい頃から そして今も ある楽器に熱心に取り組んでいる息子 

 

本を読むのも大好きで 

 

テニス以外にもいろんなスポーツや物事に興味をもつ息子に 

 

週に3度も4度も 一つのスポーツのために 遠いクラブに通わせる気にならなかった

 

試合に出るようになるのも 抵抗があった

 

広いコートに二人きりしかいないあの空間は あの緊張感は 幼い子供には酷だって 自分のおぼろげな記憶で感じていた

 

試合に出れば否応なく感じる ボールを思い切り打つことの難しさ それを感じるのはもっと大きくなってからでいい と思っていた

 

なにより テニスをきらいになってほしくなかった 

 

週に一度のレッスンを心待ちにして 楽しくコートを駆け巡る息子 ポイントしても ミスしても とびきりの笑顔を見せる息子

 

決して運動神経がいいほうではないけど テニスというスポーツに早く馴染んだアドバンテージと 持ち前のコツコツ取り組む姿勢で 人よりちょこっとうまくできることで感じている テニスプレイヤーとしての誇らしさ

 

そんな笑顔や誇りを 選手コースに身を置くことで 試合に出ることで 失ってほしくなかった

 

だから

 

新しい環境に興味を持つ息子を 大人の論理で説得した 

 

してしまった

 

 

なんで息子に テニスラケットを持たせたか

 

なんで息子に テニスラケットを持たせたか

 

息子のことが好きだから テニス🎾というスポーツが好きだから

 

好きなテニスを 好きな息子にやってほしかったから 楽しんでほしかったから

 

2歳半頃だったかな いつだったかはあまり覚えていないけど

 

俺のラケットをみて 自分にもほしいと息子が言い出して

 

じゃあ、って言って 内心はちょっと嬉しくて 仕事帰りに 早速買いに行って

 

家の中で おもちゃみたいな19インチのラケットと スポンジボールで 一緒に遊び始めた 

 

はじめは 手投げして ワンバウンドしたボールを 打ってもらってたかな

 

アルファベットのマットで ちょっとした ネットみたいなものを 組み立てて 

 

家の中で バコバコと遊ぶだけでは 飽き足らなくなって 

 

4歳くらいからかな

 

たまに 近所のテニスクラブの空いてるコートの隅で 遊ばしてもらったり

 

5歳くらいからは 

 

週末 近くの公園でミニラリー みたいなことをしたり

 

レッドボール オレンジボール グリーンボール

 

フォア バック スピン スライス サーブ ボレー 

 

昔 まだ息子がいなかった頃に住んでたカリフォルニアみたいに 自由にコートが使える環境じゃない

 

特に都内に引っ越してからは ばかみたいに高いコートを押さえる気にもならない

 

自転車で10分 近所のテニスクラブ 

 

週に一度のキッズレッスン、ジュニアレッスン

 

それと 

 

週末の公園

 

暑い日もあったし、寒い日もあったな 

 

うるせーとか 近所から怒られたこともあった(すみません)

 

そういえば 息子に 

 

やるなら真面目にやれ とか きょろきょろしてないで集中してやれ とか 

 

今思えばひどいことも言ってしまった 

 

あの頃テニスをやめないでくれたことに俺は感謝すべきだ

 

それでも なんだか 少しずつテニスらしくなってきた息子 

 

だんだん大きくなるラケットサイズ

 

それがうれしい俺

 

もう大丈夫かな このまま自分のペースで続けてくれたらな 

 

そう思っていた